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クラウド環境の設定

facts /Claude Code /cloud-environments

beta1 か月前 · 2026-08-24

概要

Claude Code on the web のクラウドセッション用の実行環境を設定する機能。ネットワークアクセスレベル・環境変数・セットアップスクリプト・環境キャッシュを構成できる。

research preview: Pro・Max・Team ユーザーおよび Enterprise ユーザー(premium seats または Chat + Claude Code seats)を対象としたリサーチプレビュー中。

仕様

対応サーフェス

クラウドセッションは以下のすべてのサーフェスで同じ環境を使う:

  • Claude Code on the web(claude.ai/code)
  • CLI(claude --cloud)
  • Claude Tag
  • routines
  • Claude モバイルアプリ
  • Desktop アプリ

例外: Remote Control セッションは自分のマシンのネットワークとファイルを使うため、クラウド環境を使わない。Claude Tag チャンネルセッションは共有環境のみ使う。

Default 環境

初回オンボーディング時に自動的に Default 環境が作成される。

  • Trusted ネットワークアクセス(許可リストのドメインのみ)
  • 環境変数なし・セットアップスクリプトなし

環境の選択

サーフェス選択方法
Web / Desktop / モバイルセレクターで選択。Owner が設定した組織デフォルトがある場合はそれを初期値とする
CLI/remote-env で選択した環境。未設定の場合は最初の利用可能なクラウド環境
CLI(自己ホスト)--environment <ccpool_...> フラグで指定(v2.1.224 以降)。Anthropic ホスト env_ ID は拒否

環境の管理

  • 作成・編集・アーカイブ: claude.ai/code の環境セレクターから(web オンボーディング後)
  • 削除はできない。アーカイブのみ可能
  • アーカイブ後: 実行中のセッションは継続するが、新しいセッションはその環境で起動できなくなる

組織共有環境(Team・Enterprise のみ)

  • Owner ロールが作成・編集・アーカイブする(Admin ロールは不可)
  • claude.ai/admin-settings の Cloud environments ページで管理
  • 組織デフォルト環境の設定: claude.ai/admin-settings/claude-code
  • Claude Tag チャンネルセッション: 共有環境のみ使用する

環境変数

  • .env 形式(KEY=value、1行1エントリ)
  • 複数行または # を含む値はクォートで囲む(# はクォートなしだとコメント扱い)
  • セッション起動時に1回コピーされる。起動後の変更は次のセッションから有効
  • CLAUDE_AUTOCOMPACT_PCT_OVERRIDE は Claude Code on the web が自動設定するため、ここに追加しても上書きされる
  • セキュリティ: 環境を使う全員が値を読める。機密情報を含めない

CLI からの環境選択

/remote-env
  • 選択結果は remote.defaultEnvironmentId キーとしてユーザー設定に保存される
  • 自己ホスト環境 ID(ccpool_...)の保存元はより厳格なルールに従う

ネットワークアクセス

アクセスレベル

レベルアウトバウンド接続
Noneなし
Trusted許可リストのドメインのみ(パッケージレジストリ・GitHub・クラウド SDK 等)
Full任意のドメイン
Custom独自の許可リスト(デフォルトリストとの併用可)
  • GitHub 操作は GitHub プロキシを経由するため、このアクセスレベル設定とは独立している
  • Anthropic API への接続は None でも機能する
  • MCP コネクタのトラフィックは Anthropic のサーバー経由のため、許可リストに追加不要

カスタムドメインの許可

  • Custom を選択し、Allowed domains フィールドに1行1ドメインで記載する
  • *. で始まるパターンは全サブドメインにマッチする
  • デフォルトの Trusted リストも含めたい場合は「Also include default list of common package managers」をチェック
  • アーティファクトを使うセッション: *.frame.claudeusercontent.com を許可リストに追加する必要がある
  • 組織レベルの許可リストはない(環境ごとに設定する)

GitHub プロキシ(Anthropic ホスト環境)

  • GitHub の認証情報がセッション VM の外に保持される
  • 提供する機能:
    • Git 認証情報(実際の GitHub トークンにプロキシが差し替え)
    • GitHub API リクエスト(gh CLI 含む)
    • Push 保護(現在作業中のブランチのみ push 可能)
    • リポジトリスコープ(セッションにアタッチされたリポジトリのみ)
    • GraphQL 制限: PR ワークフロー用の固定操作セットのみ。それ以外は 403(This GraphQL query is not enabled for this session)。GH_TOKEN を自分で設定しても同じ制限が適用される。Projects v2 等の GraphQL 専用 API はプロキシ経由で到達不可

セキュリティプロキシ(Anthropic ホスト環境)

  • すべてのアウトバウンドトラフィックを HTTP/HTTPS プロキシ経由でルーティングする
  • 機能: 悪意あるリクエスト保護・レート制限・コンテンツフィルタリング・DNS 監査ログ

クラウドセッションの内容(Anthropic ホスト環境)

VM 仕様

  • OS: Ubuntu 24.04、アーキテクチャ: x86_64(macOS・他 OS 上からでも固定)
  • セッションごとにリポジトリがクローンされた状態で起動
  • リソース上限(変更される可能性あり): 4 vCPUs・16 GB RAM・30 GB ディスク

セッションに持ち込まれるもの / 持ち込まれないもの

項目クラウドセッションで利用可能
リポジトリの CLAUDE.md✓(クローンに含まれる)
.claude/settings.json フック✓(クローンに含まれる)
.mcp.json MCP サーバー✓(クローンに含まれる)
.claude/rules/✓(クローンに含まれる)
.claude/skills/・.claude/agents/・.claude/commands/✓(クローンに含まれる)
.claude/settings.json で宣言したプラグイン✓(セッション開始時にマーケットプレイスからインストール)
組織のサーバー管理設定✓(セッション開始時に取得)
~/.claude/CLAUDE.md✗(自分のマシン上にあるため)
~/.claude/skills/・~/.claude/agents/・~/.claude/commands/✗(自分のマシン上にあるため)
ユーザー設定のプラグイン(enabledPlugins)✗(~/.claude/settings.json はマシン上にあるため)
claude mcp add でローカル・ユーザースコープで追加した MCP✗(~/.claude.json に書かれるため)
.claude/settings.json の env ブロックのトランスポート変数✗(ホスティング環境が API 接続を管理するため無視される)
静的 API トークン・認証情報✗(シークレットストアが未実装)
AWS SSO 等のインタラクティブ認証✗(ブラウザログインが必要で不可)

プリインストール済みツール

カテゴリ内容
PythonPython 3.x、pip、poetry、uv、black、mypy、pytest、ruff
Node.js20・21・22(デフォルト PATH は 22)、npm、yarn、pnpm、bun¹、eslint、prettier、chromedriver
Ruby3.1・3.2・3.3、gem、bundler、rbenv
PHP8.3、Composer
JavaOpenJDK 21、Maven、Gradle
GoGo(モジュールサポート)
Rustrustc、cargo
C/C++GCC、Clang、cmake、ninja、conan
Dockerdocker、dockerd、docker compose
データベースPostgreSQL 16、Redis 7.0
ユーティリティgit、gh、jq、yq、ripgrep、tmux、vim、nano

¹ Bun はインストール済みだがパッケージフェッチでプロキシ互換性の問題あり

  • Node.js は /opt/node20・/opt/node21・/opt/node22 にインストールされ、22 がデフォルト PATH に入っている
  • .NET SDK 等のリスト外ツールはセットアップスクリプトでインストールする
  • PostgreSQL・Redis はインストール済みだがデフォルトでは起動していない(service postgresql start / service redis-server start で起動)

GitHub 操作

  • ビルトインの GitHub ツール(Issue 読み込み・PR 一覧・diff 取得・コメント投稿等)が利用可能
  • GH_TOKEN / GITHUB_TOKEN 未設定時: プロキシが認証処理し、変数値は proxy-injected になる(スクリプトが直接読む場合はプレースホルダーが返る)
  • 自分でトークンを設定した場合: コンテナにそのまま渡される

セッション URL の取得

  • CLAUDE_CODE_REMOTE_SESSION_ID 環境変数でセッション ID を読める
  • セッション URL の構築(cse_ → session_ への変換):
    Terminal window
    echo "https://claude.ai/code/${CLAUDE_CODE_REMOTE_SESSION_ID/#cse_/session_}"
  • v2.1.179 以降: Claude が作成するコミットに Claude-Session: <url> git トレーラー、PR 本文にもセッション URL が付く
  • v2.1.182 以降: attribution.sessionUrl: false でトレーラーと PR リンクを無効化できる

セットアップスクリプト

  • Bash スクリプト。新しいクラウドセッション開始時に Claude Code 起動前に実行される
  • Ubuntu 24.04 上で root として実行される(apt install 等が使用可能)
  • 環境設定ダイアログの Setup script フィールドで設定

スクリプトの制約

制約詳細
終了コードが 0非ゼロで終了するとセッションが起動しない。非重要コマンドには || true を付ける
5分以内に完了キャッシュ構築のため概ね5分以内に収める。独立したインストールは & と wait で並列化する
ネットワークアクセスパッケージインストールにはレジストリへの接続が必要。None アクセスではインストール不可

環境キャッシュ

  • 初回セッションでスクリプト完了後、Anthropic がファイルシステムをスナップショットして保存する
  • 以降のセッションはスナップショットから開始(スクリプト実行をスキップ)
  • キャッシュに保持されるもの: スクリプトがディスクに書いたもの(パッケージ・Docker イメージ・ファイル)
  • キャッシュに保持されないもの: 実行中のプロセス(DB・コンテナスタック等は毎セッション起動が必要)
  • キャッシュ再構築: セットアップスクリプトまたは許可ネットワークホストの変更時、および約7日後の期限切れ時
  • 既存セッションの再開ではセットアップスクリプトは再実行されない

セットアップスクリプト vs SessionStart フック

セットアップスクリプトSessionStart フック
設定場所claude.ai/code の環境ダイアログ.claude/settings.json(リポジトリ内)
実行タイミングClaude Code 起動前・キャッシュなし時のみClaude Code 起動後・毎セッション(再開時も含む)
実行場所クラウドセッションのみローカル・クラウド両方
  • クラウドのみで実行したい場合は CLAUDE_CODE_REMOTE 環境変数をチェックする(クラウドセッション VM では "true" になる)
  • ユーザーレベルの ~/.claude/settings.json のフックはクラウドに持ち込まれない

デフォルト許可ドメイン(Trusted レベル)

Trusted アクセスレベルで許可されるドメインのカテゴリ:

  • Anthropic サービス: api.anthropic.com、statsig.anthropic.com、docs.claude.com、platform.claude.com、code.claude.com、claude.ai
  • バージョン管理: github.com、api.github.com、raw.githubusercontent.com 等、gitlab.com、bitbucket.org
  • コンテナレジストリ: Docker Hub、gcr.io(*.gcr.io)、ghcr.io、mcr.microsoft.com、public.ecr.aws
  • クラウドプラットフォーム: cloud.google.com、accounts.google.com 等